キミちゃんの物語(4)

キミちゃんの物語(2)の続き

2人が別れた理由の1つが、やっぱり身内からの仕打ちだった。キミちゃんの同級生にカズの従姉妹の英子がいて、そいつが「キミちゃんには他に男がいる」と、嘘を広めた。要するに、キミちゃんが二股をかけてるって事。そして、カズにはキミちゃんより2つ年下の妹がいた。その妹がキミちゃんに電話をしてきて言った。「あんたと兄々(にーにーとはお兄さんという意味)が別れてくれることを家族は願ってるんだから、今すぐにでも別れて頂戴!」だった。キミちゃんは初めて話すカズの妹だったのに、初回でこんな事を言われてとてもショックを受けてしまった。キミちゃんはその事をカズに話して別れ話しを持ちかけた。そこでカズが怒って、キミちゃんに黙って帰ってしまった。1人になったキミちゃんは、泣きながらその夜を乗り切った。そして、学校が終わって家でカズを待ってる間にキミちゃんから電話がきた。「ケイ、私どうしたらいい?」と。私が「キミちゃん、それ本当に妹だったの?英子ってヤツのやらせじゃない?調べた方がいいよ」って言ったら、キミちゃんが「どっちにしろ、もうキミは弱ってる。怒るパワーもない。もうボロボロだー」と言ってきた。私が同じ学校だったらそんなこと絶対に許さないと思ったけど、キミちゃんの仲間たちもキミちゃんにとめられてるって、言われてた。そして、カズが来て話し合った。やっぱりあれは本当にカズの妹だった。カズはあの後、怒ってキミちゃんに黙って帰って行ったのは、妹と話しをするためだった。キミちゃん、逆に妹が可哀想になって「どんなふうに怒ったの?」ってカズに聞いたら「そんなこといちいち気にするな」と言われたキミちゃん。そして次は、従姉妹の英子にもカズは文句を言いに行ったらしい。だから、キミちゃんに「キミ、英子には何もするな。放っておけ。友達にもそう伝えてくれるか?」と言われたと。キミちゃんが思ってた通りになった。キミちゃんは最初からそうなりそうな予感がしてたと言った。結局は身内だから。あのとき、私たちをとめた理由がこのときにやっと分かった。キミちゃんって、何で冷静になれたんだろう。それだけカズが大好きだから、カズの身内のことも考えることができたのかな?

キミちゃん危機

キミちゃんは自分の弱さに悔いていた。その弱さとは、自分が不良であることだった。でも、人を脅したり、喧嘩をしたり、金銭せびりとかリンチなんて一切しなかった。ただ、似た物同士が集まって笑ったり、夜遊びしたり、自分たちが楽しい事だけをしてただけだった。筋の通らないことをする人間が嫌いな不良仲間だっただけ。逆に根は真面目だった。でも、誰もそんなところは見てくれない。外見だけで判断されるのが現実。だから、キミちゃんはそれが理由でカズの家族はキミちゃんのことが嫌いだと、あの日以来そう思ってしまった。私が「キミちゃん、自分を責めるなよ。カズがキミちゃんのこと好きならいいさー。それと、友達がいることも忘れるなよ」って、キミちゃんに電話をしたら「そうだった!キミには友達がいたね。家にこもって毎日カズの事だけ考えるから弱気になってくるんだよ。今日は何処に集まるの?」って、聞いてきた。私が「ゆみの家にみーこが来るよ」って言うと、「分かった。そっちに行くね」という返事だった。でも、キミちゃんは来なかった。

カズと喧嘩したらしい。あの事件以来、キミちゃんとカズは喧嘩ばかりしてた。カズは毎日学校が終わると、キミちゃんの家に来るのが習慣になっていた。そしてキミちゃんが起こした行動が、カズが家に来る前に逃げ出して私たちがたむろしてた場所にいきなり現れた!服装もメイクも元のキミちゃんになって。タバコもカズにやめろと言われてたはずなのに、タバコも吸ってた。みんなで目が合った。みーこが「カズは?」って聞いたら「逃げてきた」とキミちゃんが言った。みんなで「はー?」。私はヤバイと思った。そして、夜はゆみの家で泊まることになった。窓を開けてタバコを吸っていたら、ゆみが窓から外を見て言った。「オートバイが見える」と。私が「外は真っ暗なのに何でオートバイが見えるの?」と言って、私も外を見てみた。そしたら本当にオートバイが見えた。ヤ

バイと思った。そしてキミちゃんが「誰なの?」と言って、タバコを吸いながら外を見た。そしたら「俺だよ。俺」と言ってきた。キミちゃん真っ青。タバコをすぐに消すも、吸いながら外を見てるからバリバリバレてんじゃん。キミちゃんパニック状態。「えー何でカズが外にいるの?えー?何で?何でキミがここにいるの分かったわけ?キミどうしよう?ヤバイよー」と、完全にパニクってた。そしたらカズが「キミ、怒らないから帰ろう」と言ってきた。ゆみが「帰った方がいい。キミ、帰れ」って言われて、キミちゃんは怯えながら帰って行った。その翌日、私は心配になって電話してみた。そしたら、カズと一緒だった。私まで怖くなった。ゆみに「ヤバくねー?嫌な予感する」と言った。ゆみは「キミちゃんが悪いよ。逃げてきたんだからさー。今頃、怒られてると思うよ。カズ、キミちゃんのこと縛るタイプだしさー」と言ってきた。よく見てると思った。

そして・・・

キミちゃん、かなり怒られたみたい。でも、許してもらったけど、キミちゃんはまた逃げた。逃げては捕まりの繰り返しが何回か続いた。それで、2人で話し合った結果、離れてみることになった。

類似投稿

  • お金の怖さ

    今日は、前の投稿【ロングステイ https://soultopaper.com/long-stay/】の続きを変更して、私が生まれて初めてお金の怖さに触れたことを書きました。 10代の頃の環境から20代の環境に大きく変わ…

  • 私の長男

    私と長男(oldest son)は、17歳違い。 姉と弟みたいな感じです(その逆かもしれない・笑)。 私にとってはとても頼りになる長男(oldest son)。 私よりもしっかりしすぎて困ってます。 何年か前のクリスマス…

  • 愛とは

    愛が形だとしたら賞味期限付きか、いつかは壊れるか、捨てられる。 でも、形のない愛ならどう? 空気のように無限で、賞味期限もなく、壊れることもない、捨てられることもない。 捨てられたとしても、愛はその人の心のどこかで育まれ…

  • ダイアナ妃

    イギリスのエリザベス女王が天国に召されました。安らかなお眠りを心よりお祈り申し上げます。 今日はダイアナ妃についてお話しをしたいと思います。 全名:ダイアナ・フランセス・スペンサー 称号:ウェールズ公妃 ウェールズ公妃ダ…